あらゆるニーズにお応えする樹脂・繊維加工のプロフェッショナル IMSテクノ株式会社

開発ストーリー ケース2 case2

定番商品に新しい風を 見た目にもこだわったメッシュシート 独自のルートと対応力でどこよりも早く新規開発を成功へと導きました。 合成樹脂部門 技術課 松岡 智宏

厳しい要求にトライ機能も見た目も、常に「より良いもの」を追求する

一般家庭や企業、学校などの窓際に取り付けることで日差しの量を調整する日よけシート。最近では、遮光性や遮熱性において非常に優れた製品も多く、また、カフェや美容室などの店舗では見た目の美しさも重要度を増しています。
IMSテクノではこういった日よけシートを主力商品として扱っており、夏前の各メーカーが商品を発売するタイミングに向けて新製品の開発を進めています。
世に出回る商品は毎年ごとに機能面が向上していくものなので、たとえ人気定番商品であってもより良い製品への改良が必要になってくるのです。

そして2011年、かねてよりお取り引きのあったお客さまから「通気性が高く、明るい光を取り入れることのできるメッシュタイプの日よけシートを作って欲しい」というご依頼がありました。テーマをいただければ「挑戦する」のが私たちの信条です。
そこから5ヶ月、日よけメッシュシートの新規開発の日々が始まりました。

課題との戦い樹脂の目詰まり、加工機に合わない…一体どうする?

幸いにも、IMSテクノの親会社である泉株式会社は織物メーカーと提携しているため、生地をさまざまな形状に改良することができる独自の強みがあります。
そこで生地から工夫し、これまでの平織りではなく編み物にして精力的に試作品の開発に取り掛かりましたが、隙間のあいた生地に樹脂をコーティングすると目づまりを起こしやすいうえ、コーティングした表面がデコボコし、さらには加工機のロールがうまく回らないという問題まで出てきたのです。
連日のように製造担当者らとの話し合いと試作を重ねてたどり着いたのが、編み物の組織の改良と加工機の改造でした。

そしてこれが功を奏し、ポリエステル素材を編んだものに塩化ビニールフィルムをコーティング加工して完成したのが「ブレネスタ®」です。
表面をフラットにして見た目を美しく仕上げたのはもちろん、高い防炎加工と日射熱を83%もカットできるという機能面も見た目も満足できる自慢の製品になりました。
さらに嬉しいのは、このメッシュタイプの日よけシートを他社より先行して提供することができたという点です。
お客様にも大満足していただいて、社員一同が達成感でいっぱいになりました。

開発体制新しい課題にはオープンに取り組む体制が自慢

ご依頼を頂いた場合、お客様との対話や制作現場との意見交換を密に行い、その場その場で新しいアイデアを形にしていきます。
新しい加工製品への対応も、特定のプロジェクトチームが主導で行うわけではなく、誰もが意見を提供でき、必要に応じて必要な人間が関わることができ、そのようなオープンな環境があるのがIMSテクノの特長でもあります。

「ブレネスタ®」のように、出会ったことのない問題にぶつかっても素早く課題を解決できたのは、より多くの社員の知識と経験を活かすことができたからです。
お客様からのご依頼に果敢にトライできるのも、信頼できる仲間がたくさんいるという点に尽きると思います。

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