あらゆるニーズにお応えする樹脂・繊維加工のプロフェッショナル IMSテクノ株式会社

開発ストーリー ケース3 case3

柔軟な発想であらゆる難局を打破 次世代に継承する開発魂 時代とともに変化するニーズ、激動の経済情勢。そんな中で確立した独自の技術と経験を次世代につなげたい 合成樹脂部門 生産課 野原 悟

課題と成長各部門を渡り歩き、問題解決に励んだ若い日々

40年前、入社して最初の配属は品質管理課でした。しかし現場を知らないまま品質試験をしている日々に疑問を感じ、3年後に希望して技術課へ。
そこで、あまり稼働していない機械を有効に使うために「合成皮革」を作ろうとゼロからプロジェクトを立ち上げましたが、初めて使う離型紙の扱いが難しく毎月何百万もの赤字を出すことに…そこで生産現場のコーティング係に異動して試行錯誤を繰り返して3年、ようやく利益を出せるところにまで成長させました。

その後、また技術課に戻ったところで、今後はカレンダー係へ。当時はまだ技術標準というものがなく、毎日の作業のなかで手探りでノウハウを積み上げていきました。そこからは開発担当として長い間従事しています。

ここまで多くの部門を経験する社員は他にはいませんが、挑戦せずに前には進めませんので今後は若い社員にもそういう機会が増えることを願っています。

難題と向き合う方法ときには柔軟な発想で難題にチャレンジ

「標準化」という言葉が叫ばれる世の中になってきましたが、必ずしも標準化がいいとは限りません。
品質のばらつきを防ぐために技術の標準化は重要ですが、会社側で決まりを作ってそれに従っていくだけではなく、時には決められた手順にも疑問を持って、現場で話し合って現実的なルールを決めていくようにしています。

時代を大きく変えるような製品やドラマチックな成功を収めた仕事もたくさんありましたし、現在も未来に向けた新しいプロジェクトが進行中です。
そのような大きな仕事ほど自由な発想が必要になる場合もありますので、標準化のルールにも疑問を持つ柔軟さを大事にしたいと思いますし、ときに他社では解決しなかった加工製品を実現したり、大幅なコストダウンに繋がったりもします。

次世代への継承経験と技術力を若い世代に継承するということ

昔は技術の専門書と言えば初任給の半分ほどの値段でしたので、必死の思いで買って勉強しました。
失敗したり、怒られたり、悩んだりする中で得たものは大きかったと感じています。
今は何か困ったらインターネットで調べられますし、聞いてくれればいくらでも教えます。

しかし、疑問を感じて知りたいと思わなけれな身につきません。
作業をする上で、気をつける箇所や実際に起こったミスからチェックリストを作成していますが、どんな仕事でも常に疑問を持って仕事に取りかかれるかどうか、で成長度は変わります。なぜこの製品を作るのか、なぜこの配合にしたのか、なぜ成功・失敗したのかなど…。
昔と比べて、若い人の意見が通りやすい環境になったと思いますし、そうなるように皆で環境を整えてきましたので、若い人たちが積極的に会社を引っ張っていって欲しいと思います。

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